炭疽菌よりこわいもの
マニラ首都圏の住民は、生物兵器よりももっと深刻な脅威に日
々直面している。街角のいたるところに山積みされているはず
だ。回収されずに異臭を放つごみ山ほど危ないものはない。コ
レラ、腸チフス、アメーバー性感染症、肝炎…。ごみ山により
「培養」 された病原菌やウイルスは、洪水が発生するたびに、
首都圏各地へと拡散し、人の健康を脅かしているのだ。

ごみ行政を担当している首都圏開発局によると、埋め立て
処分場が閉鎖された為にごみを回収できないという。同局は
1.ルソン島バタアン州へ運搬し処分する
2.リサール週にある処分場を使う
3.洪水を防ぐ為に川底に堆積したごみを取り除く
などの対策を打ち出している。

しかし、バタアン週など地方自治体関係者は首都圏からのごみ
持込、地方の
「スモーキーマウンテン化」 に強行に反発してい
る。同州選出の下院議員は
「ごみを運びたいならおれの死体を
乗り越えていけ」
とさえいっている

首都圏で排出されるごみは一日六千トン。八方塞の状況下、同
局は
「ごみ非常事態」 をせんげんしたが、こんな宣言を出した
ところでごみ山がなくなるわけではない。行動が大事なのだ。

提案の一つは、分別収集の徹底だ。ごみの9割は生ごみなど腐
敗可能なもので構成されている。プラスティックなどのこり1
割をリサイクルにまわせば、ご身の総量は劇的に減る。分別は
簡単な事ではないが、自治体やバランガイ、住民が管民一体で
取り組めば決して不可能ではない… 2001年10月23日


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