プエルトガレラの夜
朝4時55分に目がさめる…「フッ勝ったな」そうつぶやき
ながら、あさの5時にセットした目覚ましを「オフ」にする。
まだ女房が寝ているのでパソコンのスイッチを入れすぐに女房
を起こすがすぐに起きれるフィリピン人はあまりいない(笑)
やっとおきだしてきて準備が出来たようなので、出発する事に
する。出発の時間は想像どおりやはり5時45分になっていた
通りに出てジープに飛び乗る。バスターミナルにつき目当ての
バスを捜す。不安そうな女房… それもそのはず
「多分ここで
のるのだと思うよ」の一言で私についてきてしまったのである
「あった」わたしが叫んだ…(内心ほっとする)時間を聞くと
6時30分頃発だと言う。お客が一杯になったら出発するので
ある。料金を聞くと一人111ペソ
およそ260円である。
バスに乗るとおよそ2時間半ほどでバタンガスピアについた。
バスを降りるとたくさんの人が群がる…
「ボォス! チャーターあるよ!」
「プエルトガレラ迄2500でいいよ」
こういうところでよって来るやつに、ろくなのがいないのはど
この場所でも一緒。それはみなさんがご存知のとおりである…
値段だけ興味があったので聞いてみたが、結局1500程度であっ
た。乗る気はもともと無いので、そのまま港の建物にはいった
「プエルトガレラ行き」を捜す… 「あった!」
時間は9時30分。おおなんて丁度良いのだ。こういうときに
日ごろの行いが物を言うのだ(笑)現在の時間は9時であった
チケットを買う。値段は1人120ペソ。時間は1時間ほどで
つくという。私達は待合室の長いすに座り出発の時間を待った
なにやら「プエルトガレラがどう」とか言っている。多分時間
だろう。我々は外に出て船着場に向かった。そこにあったのは
少しだけ大きめな、40人乗りくらいのバンカーボートであった
船に乗り込むと救命胴衣を渡された。
「こんなもの配るなんて、多分しずむのかもしれない…」
そんな冗談を言ってみたら女房が怒った(笑)
1時間20分ほどしてプエルトガレラの港についた。客引きの
おばさんたちがたくさん集まってくる。おばさんの集団のなか
の「感じのよさそうなおばさん」を見つけ値段交渉をはじめた
「いくら?」
「エアコンつき1000ペソ」
「たかい」
ほかの人をあたる
「いくら?」
「エアコンつき800ペソ」
「テレビなしなら700ペソでいいわ」
「部屋をみせてもらえますか?」
「こちらにどうぞ…」
後を着いて行くと、浜辺のレストランの中を突っ切ったその奥
にコテージ風の部屋が並ぶ道に出た。場所は海から徒歩一分で
ある。その中の一軒を指差し、彼女は
「ここです」といった。
部屋に入るとシングルベッドが一つ、ダブルベッドが一つ。エ
アコンに扇風機、テレビも付いている。
「ここにしよう」と私
ゆっくり腰をおろし少し休憩したあと早速食事にいく。海沿い
の海風がさわやかに吹くレストランで食べる食事は最高である
腹もこなれて、すぐに海に出る。子供がいるため日中の海水浴
は少々きつい、しかし、浜辺のはじっこに日陰になっているビ
ーチを見つけそこに移動する。子供は大喜びである。私はめが
ねをつけ、勢いよく海へと飛び込んだ。色とりどりの魚の世界
さまざまな珊瑚がおりだす幻想の世界に時のたつのを忘れる。
夜になると静かな波の音と、若者達の騒ぐ声だけが聞こえる。
私たちは波音を聞きながら当ても無く砂浜をぶらついた。空を
見あげると一面の星空。都会では見られることの無い一面の星
空がそこにはあった。マニラでは見ることの出来ない空だった
ふときが付くと若者の集団が波打ち際ではしゃいでいる。みん
な海にはいる格好なのである(決して水着ではないですが…)
「なんで夜に海に入るの?」
そう尋ねる私に女房が答えた。
「だって、昼間は日に焼けるでしょう?」
「だから夜に海に入るのよ」
「そうなのか」私はそうつぶやいた。
こんなにきれいな海と砂
浜なのに、その姿を夜しか見られないなんてなんだか残念な気
がしたのだ。でも「夜の海」。それもまた「いいな」
と思った
余計な心配をしながらも夜はどんどんふけていくのであった…
翌朝なにげなく目がさめる… 遠くのほうで波の音が聞こえる
「あー海の音だ…」
となりで子供がもぞもぞしている。
「よし起こして海に連れて行こう」
時間は朝7時。散歩するには丁度良い時間である。
子供を抱っこして海へと向かう。眠たそうな顔をしているが、
いつになくニコニコしている。砂浜に子供を下ろすと、嬉しそ
うな顔をして歩き回っている。この時間なら砂浜はまだ熱くな
っていないので、小さい子供も安心して砂浜で遊ぶ事ができる
波打ち際を歩いた。子供は小さな貝殻を拾うたびに私のところ
に持ってくる。きれいな貝殻は子供の大事なお土産である。水
は少し冷たいが遠くまで見通せるほど透きとおっている。若者
達の喧騒もなく聞こえるのは波の音だけ。時間が止まったかの
ような錯覚に陥る。「ここはいい海だな」
そうつぶやいてみた
1時間ほどぶらついた所、やっと起きてきた女房と合流したが
子供がもよおしたらしく(笑)部屋に戻る。すぐに軽い朝食を
済ませ、軽く準備をしたあと、出航の時間まで海で波と戯れる
バンカーボートは乗客を乗せると、バタンガス港へと出航した
のであった。たった一泊二日の短い旅だったが、日常を忘れる
には十分すぎた。また機会があれば、尋ねてみたい所である。
※プエルトガレラでの金額をみる
フィリピンの夜に戻る