カラオケの夜
ハーイ 元気?一人なの?  ここははじめて?
そういって笑った彼女は19歳。まだ少女の面影の残る髪
の長い子だった。
「働き始めて5日目」 と答えた彼女は、
とても明るくて笑顔がとてもまぶしかった。

次の日の夜には昨日とはちがった顔で笑いかけてきた。
いつも一人でくるの? 友達はいっしょじゃないの?
彼女のその素直な笑顔に、私は心を奪われてしまった。
今日、お店終わってから食事にいかない?
そう話す私に、彼女は少しはにかみながらこう答えた。
う、うん…わかった。3時に表で待ってて…

私は3時に車を表に止め、彼女が出てくるのを待った
お待たせ。大丈夫?友達も一緒なの。 大丈夫だよ。
私は二人きりがよかったがしょうがない。私達は夜中でも
あいているエドサ通りにあるラーメン来来軒へと向かった
そこで私達は食事を済ませ、お互いの事を話した。彼女は
子供がいて、姉と、弟と、母親と一緒に暮らしているそう
だ。昔、付き合っていた台湾人とのあいだに出来た子供だ
という。フィリピンの男よりも外国人のほうがすきらしい

いろいろいるだろうがフィリピン人は真面目ではないらし
い(笑)私はちょくちょく通うようになった。気がつくと
足は店に向かっている。仕事もあり深夜のデートはなかな
か出来ない。それから3ヶ月ほどたったある日、彼女から
一本の電話があった。日曜日の朝の6時30分ころである

ねえ? 私のこと愛している? うん。もちろんだよ。
今なにしているの? 
寝ていたよ(笑) どうして?
ううん。今から来て!
え? 今から? そうよ!
愛しているんでしょう? きて!
わかった今から行くよ…

いわれるままに彼女の家へといった。初めてはいる彼女の
部屋は思ったよりも小さかったが、きちんと整理されてい
てとても清潔だった。 テレビとベッドしかない彼女の部屋
で、わたしはとまどってしまった。何を話したかすっかり
緊張してしまいよく覚えていません。何ヶ月かしてお互い
に連絡が少なくなり、私がマニラを留守にした二週間ほど
のあいだに彼女は消えていました。電話が不通なのです。

電話してもラチがあかないので家まで行ってみました。す
るとどうやら引っ越してたとの近所の人の話。電話連絡を
待つことにしました。しかしそれっきりなんの連絡もなく
なってしまいました。今ごろどうしているのか心配です…

元気でいてくれたら! と心より願っています


フィリピンの夜に戻る